生きづらい人も、そうでない人にも。
webで読む"ZINE"、ヘッドメディジン。

2年前の秋、わたしは1ヶ月間ネパールに行った。登山とカメラが趣味だった祖父の影響だ。祖父が撮ったモノクロ写真が、わたしを旅に駆り立てたのだった。
写真に写った昔の日本の子供たちの力強い眼差しに「生きる力」を感じた。
アジアにはまだこの眼差しがあると思った。
ネパールでは20日間トレッキングをしながら山や動物、出会った子供たちの写真を撮った。恥ずかしがりだけど、好奇心いっぱいの子供たちはカメラ越しのわたしに笑顔を向けてくれた。
トレッキングを終え、世界一危険だと言われるルクラ空港から無事にタメル地区に戻る。
ガイドブックに載っていたレストランや食堂に行ったり、仲良くなったネパール人のおじさんとダルバートを食べに行ったり、日本人トレッカーおすすめの日本料理屋にも行った。
日本に帰国して、ネパールでの食事を思い出すと、人々の生活の息づかいを感じながら歩いた、山も村も町も、感じた匂いや音もいっしょに思い出す。
Momo
モモ蒸し餃子。モモだけじゃ足りないけど数が多い。そんなに食べれないから結局モモだけ…になるので、自分で頼んだのは一度きり。あとは他のトレッカーが頼んでいたものをシェアさせてもらって食べた。おいしい。
Daalbhaat tarkaarii
ダルバートタルカリダル=豆、バート=スープ、タルカリ=野菜のおかず。おかわり自由で、店員が継ぎ足しにやってくる。豆は腹持ちもよく、低価格でお腹いっぱいになるのでトレッキングに適した食事だ。山でも町中でもよく食べた。
Chow mein
チョウメンたっぷりの野菜に麺をからめて油で炒めた、日本で言う塩焼きそばみたいなもの。味付けも塩のみ。シンプルだけどおいしい。フォークとスプーンはだいたい写真のようにお皿に乗ってやってくる。
Tibetan bread
チベタンブレッドトレッキングでの朝食時によく好んで食べたチベタンブレッド。平べったい生地に切れ目を入れて油で揚げたもの。表面はカリカリ、中はもちっとした弾力がある。甘くて濃厚なネパールの蜂蜜がとてもよく合う。